vol.55
- 販売店としてのコンプライアンスについて
- 全国図書教材販売協議会会長
- 清水 厚実
全販協では、昨年「―学校直販教材業界―販売店のための関係法令解説」を作成し、全国に配布して販売店の身近なコンプライアンス(法令遵守)についてお願いをいたしました。 内容は①学校教育と図書教材の使用、②地方公務員としての先生との関係(学校訪問時のマナー、心得)、③販売や取引に関すること、④個人情報の取り扱い、⑤教材のコピー利用―などについて、それぞれ詳しく解説をし、学校を訪問して図書教材を普及、販売する販売店の全社員が、これをきちんと守るよう要望いたしました。
学校直販の販売店は、我が国のすべての小・中学校を訪問し、学校教育法や学校管理規則などに基づく有益適切な図書教材を普及して、すべての児童・生徒に確かな学力をつけさせるように努力していることから、改めて学校との関係を大切に考えるためのコンプライアンスについて徹底するため、作成したものです。
戦後60余年の小・中学校教育を支え、発展させてきた販売店の功績は計り難く大きなもので、販売店がいなければ学校教育並びに家庭での教育が成り立たないまでの大きな役割を果たしてきました。
平成23年から全面実施される新しい学習指導要領では、従来の図書教材に合わせ、さらに発展的学習や補充的学習を進めるための新しい図書教材はじめ習熟度別指導や少人数別指導、課題学習や体験学習用教材の開発など、新しい教育課題の実施に応える新しい教材の開発、普及が強く求められていることから、改めて学校訪問の販売店の在り方について基礎・基本を徹底する立場で作られたこのコンプライアンスについてのテキストを全販売店の関係者がしっかり吟味し、その役割と責任を全うするよう強く求めるものです。
〜図書教材新報vol.55(平成21年11月発行)巻頭言より〜